2025年11月7日
秋晴れとなった11月2日(日)、長野駅東口にある清泉大学キャンパスにて、子育て世帯向け防災イベント『みんなで防災ヒーローを目指そう!』を開催しました。 長野市緊急時における子ども支援ネットワークが、行政や社協とともに長野市での緊急時の子ども支援体制づくりを行っていることを多くの子育て世帯の皆様に知っていただくとともに、防災意識を高めるきっかけとなればと企画しました。 実行委員会には、清泉大学看護学部の学生や先生方、長野市緊急時における子ども支援ネットワークの関係者、キッチンカーによる災害食支援の体制づくりを行っている「ながの移動販売つなぎ局」が参画し、ともにイベントづくりを行いました。 イベント当日には、事前申込者60名を含め110名(未就学児25名、小学生21名、中高生2名、大人62名)が参加し、40名あまりの関係者との交流を通して、楽しみながら学びを深めていただきました。 今回のイベントには、出展者として損害保険ジャパン様や長野日産自動車様にご協力いただき、コープながの様やフードバンク信州様からは参加者景品となるお菓子などを協賛品としてご提供いただきました。 防災ジャパンダプロジェクトを推進している損害保険ジャパン様は、「水害きせかえゲーム」で水害時に適した服装や持ち物をイラストを使ったゲーム形式で学ぶなどし、清泉大学の学生が準備した2階フロアでは、テントや防災用トイレ、段ボールベッドを実体験する参加者たちでにぎわいました。 こども広場の「ペットボトルランタンづくり」では、子どもたちがデザインにこだわったオリジナルランタンに仕上げていました。 防災食体験では「キッチンカーイノシカ号」さんから、災害時を想定して、汁の食べ残しが出ないようにあんかけのうどんを提案いただきました。食べ残しはほぼゼロになり、「やさしい味」「あんにネギがからむので、残さず食べられる」と、参加者からも大変好評でした。 午後の防災講演会では、富山市在住の増井かおりさんが、夫と小学生の子どもたちが待つ、夫の実家のある輪島市に、一人で自宅から移動中の1月1日に発生した能登半島地震での体験を話しました。 輪島市のショッピングセンターに立ち寄っていた時に地震が発生、道路が液状化し激しい交通渋滞の中、輪島市役所に移動。家族も徒歩で市役所に来て合流。市役所の会議室は、排泄物があふれるトイレ、食料が足りない、足を伸ばして眠れないすし詰め状態の過酷な状況下、1月3日に富山の自宅に向けて出発。崩壊した道路を通過して帰るまでの体験に、参加者は聞き入っていました。増井さんは「大災害は自分の中のちっぽけな想定を上回ります。共助の大切さを認識し、命を守る行動をとりましょう」と訴えていました。 今回のイベントを通して、様々な立場の関係者が協働した成果を災害時にも活かせるよう、今後も緊急時の子ども支援体制づくりを行っていきたいと思います。









