「緊急時の子ども支援の連携について考える」学習会を開催しました

2026年7月31日

7月26日、「緊急時の子ども支援の連携について考える」学習会を長野市若里市民文化ホールで開催し、県外からも含め40名にご参加いただきました。

支援者の学び合いの機会として、令和2年度から毎年学習会を実施しています。 今年度は、官民共同で災害派遣福祉チームを養成・運用する「長野県災害福祉広域支援ネットワーク協議会」(長野県災福ネット)からお二方をお招きし、それぞれが取り組む活動について活動発表していただきました。


最初に、社会福祉法人長野県社会福祉協議会(長野県災害福祉広域支援ネットワーク協議会事務局)の山崎博之さんから発表頂きました。

山崎博之さん

今年7月に「長野県災福センター」(県域の災害ボランティア・福祉支援センター)が開設され、災害にも強い地域づくりを目指して、DWAT(災害派遣福祉チーム)、災害VC(ボランティアセンター)、行政・社協・NPO等の三者連携を進めています。

長野県災福ネット(長野県災害福祉広域支援ネットワーク協議会)は28団体加盟。災害時の地域包括ケアを支えるため、保健・医療・福祉の連携促進とDWAT(災害派遣福祉チーム)の養成しています。DWATは現在、各団体から約240名のチーム員を登録(目標300名)。

能登半島地震で、長野県DWATは外部支援で福祉避難所を開設しました。平時からもさまざまな取り組みを行っており、「人にやさしい避難所」設置・運営訓練を日本防災士会長野県支部と連携して昨年度は18回実施したそうです。

続いてご登壇いただいたのは、社会福祉法人長野市社会事業協会 児童発達支援センターにじいろキッズらいふの丸山 志野さん。

丸山 志野さん

災害時には「子どもの困り感」として、食べ物へのこだわり・偏食、食器へのこだわりなどで、食事が食べられなくなる、見通しが立たないことによる不安を感じる、音、におい、まぶしさなどで避難所にいられない…ということが想定されます。

そこで、にじいろキッズらいふでは、非日常を日常に溶け込ませるアプローチを試みています。2ヶ月に1回の避難訓練に加え、食育活動の中に災害食体験を組み込んでいます。はじめてのことが苦手な子どもたちだからこそ、平時の安心できる環境の中で、さまざまな経験を積んでいます。例えば、アルファ米でおにぎりをつくったり、紙コップや紙皿、使い捨てスプーンを使ってみる、缶の飲み物プルトップ開けるなど、非日常を組み込んで楽しみながら繰り返し体験をしています。

また、自閉症支援のために開発された「TEACCH」について、①物理的構造化(場所の区分け)、②視覚的構造化(カード・写真)、③時間の構造化(タイムタイマー)、④活動の構造化(手順書)の4要素について、自閉症だけでなく「全ての人に有効」として一般化が進んでおり、「いつ・どこで・何を・どのようにすれば・いつ終わるか」が視覚的に明示されることで、支援の人手が少ないときに、本人が指示なしに自律的な行動ができるというお話がありました。

後半は、清泉大学大学院看護学研究科 清泉大学助産学専攻科 小児看護学 教授の北村 千章さんに進行をいただき、パネルディスカッションを行いました。

パネルディスカッション

子どもの居場所を作り子どもを受け入れる際に必要な配慮について、当ネットワーク前代表の小笠原憲子からは、2019年の取り組みを振り返り、「安心安全で子どもが中心の居場所の提供をしてきた。子どもの声を聞いて1日のスケジュールを決めることで、子どもたち自身が見通しを持てて安心感につながった」と話していました。

丸山さんからは「みんなにとってわかりやすい、子どもが自分で動ける環境を整えれば、限られた人数でも支援を必要としている人に必要な支援を届けられる。したがって避難所の構造化が必要です」と改めて構造化の必要性を強調していました。

今回は、県外からも関心を寄せていただきご参加いただくなど、新たなつながりづくりができました。また、ユニバーサルデザインは、一部の特別な子どもにだけ必要なものではなく、すべての人にとって必要なものだという学びの機会になりました。今後も分野・地域・世代を越えた学びの場を継続していければと思っています。

詳細については、下記開催報告をご覧ください↓

【お問い合わせ先】
長野市緊急時における子ども支援ネットワーク事務局
( NPO法人ながのこどもの城いきいきプロジェクト)
TEL・FAX/026-225-9354
E‐mail /n-saigai@na-kodomo.com

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